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「無二的人間」 山本空外著172 [無二的人間]

P351より
井上三綱の絵・・・・(日本の文化を大事に)
さて、日本人は明治以来、何をしたかというと、くりかえし戦争をしたことが目立ちます。明治政府自身が、日本の近代化を急ぐあまり、西洋思想に偏して、仏教までつぶそうとし、廃仏毀釈を行おうとしたのです。しかし僧侶の努力で、台無しにならずに済みました。今度の戦争でも敗戦後仏教をつぶそうとされたのですが、それも僧侶の努力で、からくも、台無しにならずに済んでいるんです。

・・・途中省略・・・

先日、福岡市美術館で、一昨年なくなりました井上三綱という人の遺作展がありました。井上三綱という人は、小倉師範を出た人ですが、実は原爆を造った物理学者のオッペンハイマーが日本の絵のなかで井上三綱ほどのものはほかにないといっています。
そのオッペンハイマーが井上三綱の小田原のアトリエにやって来て、君と兄弟になろうとまでいって自著している位です。原爆を三っ造って、一つは長崎に、一つはその前に広島に投下した。そのために、私が、僧侶にある機縁となったのですが、投げていなければ未だになっていません。
残りの一つは、実験したものですが、これを目撃したオッペンハイマーは、こんなものを投げれば、人類はおしまいになるといっていたのです。ところが、政治家のトルーマンの命令で、日本に投げたのです。




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