「無二的人間」 山本空外著180 [無二的人間]
P361より
無二的人間の形成・・・・(一人一人を生かすこと)
昭和三十年十月十五日、東北大学で、全国の倫理学会の総会があったときに、私が公開記念講演をしましたが、そのときの題目は「無二的人間の形成」です。
その副題は「平和を約束するもの」としておきました。
原爆で私はとなりにいる人が死んだのですから、私も死んだようなものとして、第二の人生を僧として生きることにしました。
原爆が落ちれば、一律的の方面は無論あるけれども、そうでない方面も、いくらでもあるので、法則的な考え方の西洋では、たとえばプラトンの最後の本は『ノモイ』(法則・法律)であり、ヘーゲルのは『レヒト』(法)です。これは唯物的にも考えられるが、ともかく観念的です。
無二的人間の形成・・・・(一人一人を生かすこと)
昭和三十年十月十五日、東北大学で、全国の倫理学会の総会があったときに、私が公開記念講演をしましたが、そのときの題目は「無二的人間の形成」です。
その副題は「平和を約束するもの」としておきました。
原爆で私はとなりにいる人が死んだのですから、私も死んだようなものとして、第二の人生を僧として生きることにしました。
原爆が落ちれば、一律的の方面は無論あるけれども、そうでない方面も、いくらでもあるので、法則的な考え方の西洋では、たとえばプラトンの最後の本は『ノモイ』(法則・法律)であり、ヘーゲルのは『レヒト』(法)です。これは唯物的にも考えられるが、ともかく観念的です。
2013-04-27 07:27
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