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リビング・ウィル4 [リビング・ウィル]

今日も続きです。


どんな延命治療を希望しますか?

リビング・ウィルのことが、最近よく話題になります。自分の死のまぎわにどういう治療を受けたいのかを、判断能力のあるうちに文章にしておくことです。
日本では、リビング・ウィルにはまだ法的な力はありませんが、書いておくことで、意識を失ったあとも、家族や医師に、延命医療についての自分の意志を伝えられます。
「鼻腔チューブ栄養のような、強制的な栄養補給はいっさい不要」「人工呼吸が1週間続いても意識が戻らなかったら装置をはずしてほしい」「植物状態になっても、できるだけ生きたい」など、
自分で説明できなくなったときの「どう死にたいか」の希望を、なるべく具体的に書いて、身内の同意をもらい、毎年更新していきます。

良い機会なので、倒れて病院に連れ込まれたとき用のリビング・ウィルを書いてみました。家人や知人がわかるところに保管します。あなたも、書いてみませんか?


・・・


近藤誠のリビング・ウィル

いっさいの延命治療はしないでください。

私は今日まで、自由に生きてきました。
64歳まで、好きなことに打ち込んで、幸せな人生でした。
そして、自分らしく人生を終えたいと思っています。
今、私は意識を失っているか、呼びかけに少し反応するだけだと思います。
すでに自力で、呼吸もほとんどできないかもしれません。
このまま命が尽きても、何も思い残すことはありません。
だから、決して救急車を呼ばないでください。
すでに病院にいるなら、人工呼吸器をつけないでください。つけられているなら、はずしてください。
自力で飲んだり食べたりできないなら、無理に、口に入れないでください。
点滴も、チューブ栄養も、昇圧剤、輸血、人工透析なども含め、延命のための治療は何もしないでください。すでに行われているなら、すべてやめてください。
もし私が苦痛を感じているようなら、モルヒネなどの、痛みをやわらげるケアは、ありがたくお受けします。
今、私の命を延ばそうと力を尽くしてくださっている方に、心から感謝します。
しかし、恐れ入りますが、私の願いを聞いてください。
私はこの文章を、冷静な意識のもとに書き、家族の了解を得ています。
いっさいの延命治療をしないでほしい。
この最期の願いを、どうぞかなえてください。
決して後悔しないことを、ここに誓います。



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