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「無二的人間」 山本空外著110 [無二的人間]

P178より
高原陸地不生蓮華

仏教には用語の難解なのもあるから、本題の一句(高原の陸地には蓮華は生ぜず)を含む直後の引用文も、先に説明しておくと、次のような意味のものである。
すなわちひとがたといさとって安住しえても、大衆とともに幸せにならなければ、阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)(最高のさとりのことの梵語音写)の心とはいえないという意味を、左のように、維摩経(仏道品第八)は述べている。
「もし無為(いろは歌のうゐ[有為―現象界]の対語)を見て正位に入るものは、また阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)を発すあたわず、
たとえば高原の陸地には蓮華は生ぜず、卑湿の淤泥(おでい)にはすなわちこの華を生ずるがごとし。」
という。



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