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空外先生外伝 <凡人の限界>2 [空外先生外伝]


続 不信へのお誘い  巨榧山人著  
1989年3月17日 初版


空外先生外伝 <凡人の限界>

登場人物年譜
空外先生   明治35年~御健在
湯川秀樹   明治40年~昭和56年
小林秀雄   明治35年~昭和58年
魯山人     明治16年~昭和34年
柳宗悦     明治22年~昭和36年
井上三鋼   明治32年~昭和56年
加藤唐九郎  明治31年~昭和62年
荒川豊蔵   明治27年~昭和60年
中里無庵   明治28年~昭和60年

フッサール     1859~1938
ベルグソン     1859~1941
ピカソ        1881~1973
ハルトマン     1882~1950
ヤスパース    1883~1969
ジルソン      1884~1978
ハイデッカー    1889~1976
オッペンハイマー 1904~1967
サルトル      1905~1980



中曽根首相は、いつになく当惑しきっていた。彼にとって最高絶対の客人、レーガン大統領の来日を控え、思わぬ難問を抱えこんだのである。国賓の場合は、分秒刻みの行動予定が計画され、細部にわたって検討されるのは当然だが、それ以外に、かの国からの、畏きあたりをはじめとして政財界要人への土産品目録が予め連絡され、こちらからのお返しも先方の要望を打診するのが通例であった。首相が困惑したのは、大統領の要望の中に、「空外の作品を所望」とあったからである。



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