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民族のしるし [民族のしるし]

民族には、その民族のしるしがあります。

民族のしるしというと大げさなのもの想像しそうですが、

日本においてはこれ


丸に三つ葵.jpg


家紋です。

この家紋は水戸黄門の印籠で有名な三つ葉葵ですが、

正式には「丸の三つ葵」と呼ぶそうです。


通称 三つ葉葵は徳川家の家紋ということになっていますが、

徳川家が元々この家紋だったわけではないそうです。


家紋にも歴史と伝統のあるものと、あとから作られたものがあり、

元の形にその民族のしるしが隠されていたりします。



家康の家紋には歴史と伝統がなかったからなのか、

家臣の本多忠勝の家紋を欲しがったという話があります。


本多家は、神代以来、京都の賀茂神社に仕える賀茂族の出と言われていて

家紋は「二葉葵」



futabaaoi.gif



家康はこの家紋が欲しくて仕方なかったのですが、本多忠勝はこれだけは譲りません。

仕方なく、枝の部分を取って、葉を一つ増やして三つ葉葵にしたとか(爆)



この話、真実なのか創作なのか、定かではありませんが(笑)

ちなみに賀茂神社の神紋は今でも二葉葵が使われています。


民族のしるし2 [民族のしるし]

この家紋は「丸に三柏」と呼ばれている家紋です。


丸に三柏.jpg



柏紋は神社と縁のある家紋で、古代、柏の葉に神饌を盛り神に捧げたことから

この家紋が生まれたと言われています。

今でも神社で手を叩くことを、拍手(かしわで)を打つと言いますが、

これも語源はここからきています。


この柏紋 葉っぱの部分をよくみると、とても興味深いものが見えてきます。

よくみると葉っぱの葉脈が、メノーラーになってます。

メノーラーとは


menora.jpg


燭台なのですが、メノーラーはユダヤ教の象徴(しるし)とされています。

神社に使われる神紋(しるし)と、ユダヤ教と象徴(しるし)が似ているって、

意味深でかなり興味深いものがあります。



民族のしるし3 [民族のしるし]

神社のしるしについて

神社には狛犬がいますが、この狛犬の起源は古代オリエント文明に遡るそうで、

古代オリエント文明では獅子(ライオン)の力を王に宿らせるという思想があり、

獅子を王の守護獣としたそうです。



日本にいつ入ってきたのか?

これも諸説あり正確なことはよくわかっていません。

コマ犬なので、朝鮮半島の高麗から入ってきたのではないかと思われがちですが、

高麗の国に狛犬の文化はなかったようです。



日本でもっとも古い狛犬はどこにあるのか?

奈良東大寺南大門裏にある建久7(1196)年制作のものと言われて、

今のものとは少し雰囲気の違う中国風のものです。


今のデザインの原型と思われるものは、鎌倉時代後期作と言われている

籠神社(このじんじゃ)の狛犬で、重要文化財に指定されています。




知っている人は知っていますが、狛犬には阿吽(あうん)の形があります。

これは、先日訪れた太宰府天満宮にあった狛犬の阿(あ)形


IMG_6888.JPG


新しいものですが、良い造りのものでした。



これは、大分県の宇佐神宮の本宮と言われている「薦神社(こもじんじゃ)」にあった吽形

IMG_7219.JPG


間抜けな顔で魔よけにはなりません(笑)



狛犬に阿吽の型ができたのは、仏教の影響によるもので、

阿形は獅子 吽形は狛犬 と呼ばれています。


民族のしるし4 [民族のしるし]

狛犬には阿吽の形があり、阿形は獅子 吽形は狛犬 だと書きましたが、

狛犬には、角のあるものと、角の無いものがあります。

神社によって、左右とも角ナシ、角アリ角ナシで阿吽の形になっている。

このどちらかの場合が多いようです。


一般的には、角のあるのが狛犬、ないのが獅子、とされているので、

角のある狛犬は阿形 角のない獅子は吽形 ということになっています。


しかし、何事にも例外はあります。

これは、博多の住吉神社の狛犬ですが、阿吽とも角アリ 


IMG_6832.JPG


IMG_6833.JPG




これは博多どんたくの櫛田神社の狛犬


IMG_6785.JPG


IMG_6786.JPG



こちらも阿吽とも立派な角アリです。


北九州には、阿吽とも角アリの狛犬が多いような気がするのですが、

理由は定かではありません。


民族のしるし5 [民族のしるし]

京都御所 清涼殿にこんな狛犬があります。


京都御所 清涼殿.jpg



ちょっとわかりにくいのですが、玉座の両サイドにいます。


この狛犬 材質は鉄鉱石で出来ていると言われているのですが、 

いつからここにあるのか、よくわからないそうです。


いつのころからか、ここにある。。そんな馬鹿な(笑)


平安京が作られたのは、桓武天皇の御世 西暦794年だとされています。

もしも、桓武天皇の御世に置かれたものがそのままあるのだとすると、

日本で一番古い狛犬はこの清涼殿内のものになります。


狛犬の起源が獅子(ライオン)の力を王に宿らせるという思想だとすると、

日本においても、一番古いものがここにあっても不思議ではありません(笑)


民族のしるし6 [民族のしるし]


神社、特に神宮系の神社に行くと、この紋がよく見られます。


十六八重菊.png



「十六八重菊」と言われる家紋で、皇室の家紋だと思われていますが、

このしるしが正式に皇室のものと制定されたのは、1869年(明治2年)だそうです。


なぜ、十六八重菊が皇室の家紋のようになったのか?

諸説あるようですが、幕末、このしるしを長州と薩摩が、錦の御旗に使いました。

錦の御旗を掲げることで、長州と薩摩は官軍となったのですが、

その当時、このしるしは皇室の正式な紋ではなかったようです(笑)


幕末に官軍のしるしとして使われた錦の御旗は、

薩摩の大久保利通、長州の品川弥二郎と岩倉具視の3人が

「十六八重菊」を使ったデザインのものを作りあげた。


錦の御旗の威力も手伝って明治政府が誕生したのち、このしるしを皇室の家紋にしたようです。


なぜ、このしるしを錦の御旗に使ったのか?

菊紋は鎌倉時代の初期、後鳥羽上皇が愛用してから、代々受け継がれてきたそうで、

後醍醐天皇も愛用品に菊紋を使っていたと言われています。


後醍醐天皇といえば、「南朝」

明治政府誕生の裏側を、「しるし」から見るのも面白いかもしれません。



民族のしるし7 [民族のしるし]


「南朝」といえば、楠木正成の家紋は菊水ですが


菊水.jpg



この菊水、後醍醐天皇が楠正成に下賜されたと言われています。

下賜されたのは、十六菊紋だったのですが、

恐れ多いということで、下の部分を水で隠したとか(笑)


下の部分を隠したという部分は後年の創作かもしれませんが、

家紋を下賜されたという話は事実のようです。


楠木正成だけでなく、足利尊氏が菊紋、豊臣秀吉は桐紋を下賜されたという記録があり、

下賜されるということは、かなりの名誉であったようです。


秀吉が下賜されたのは桐紋の五七桐だったそうですが、


五七桐.jpg



その秀吉、1591年(天正19年)と1595年(文禄4年)に、

菊紋や桐紋の無断使用の禁止令を出したそうです(笑)

禁止令を出さないといけないほど、菊紋や桐紋を勝手に使う武将が増えたのだと思います。


戦国時代にはすでに、「菊紋」や「桐紋」は、権威の象徴だったようです。


民族のしるし8 [民族のしるし]


秀吉が下賜されたのは桐紋の五七桐だったそうですが、


五七桐.jpg


この五七桐紋 皇室や日本国政府の紋としても使われています。


五七というのは、真ん中の花がが七つで、両サイドが五つなので五七桐といいます。

真ん中が五つで、両サイドが三つの花のものは

五三桐(ごさんのきり)というのですが、


五三桐.png


こちらは皇宮警察や法務省の紋章として使われていたそうです。


もしかしたら、五七桐が表の紋で、五三桐が裏の紋だったりして(笑)


民族のしるし9 [民族のしるし]


民族のしるしは日本だけのものでなく、世界の様々な民族が持っています。

有名なユダヤの12支族も各部族のしるしを持っていたそうで、

調べてみると、気になるしるしがいくつかありました。


ユダ・・・・ライオン

ベニヤミン・オオカミ

ダン・・・・ヘビ

ナフタリ・・シカ


ヨセフ・・・一角獣


(ヨセフから分かれた2氏族の)

マナセ・・・・ヤシの木

エフライム・・ウシ 



狛犬の起源は古代オリエント文明に遡ると書きましたが、

狛犬の起源を思わせるしるしがありました。


ユダ・・・・ライオン(獅子)


IMG_7219.JPG



ヨセフ・・・一角獣


IMG_6786.JPG



この2氏族が狛犬の起源に関わっているんじゃないかと思います。



民族のしるし10 [民族のしるし]

欧米では、日本の家紋にあたるものを紋章と呼んでいます。

家紋は江戸中期まで、武士にのみ許されていたのですが、

欧米でも、紋章は王侯貴族にのみ許されていたようです。


王族や貴族には、それぞれの家系にまつわる紋章があり、

紋章学という学問の対象にまでなっているます。


紋章には様々な図柄があり、その図柄によって、

その家の歴史がわかる仕組みになっているそうです。

有名な紋章を調べていると面白いことに気がつきました。

これは、イギリス王家の紋章といわれているものです。


イギリス王家の紋章.jpg



使われている色や柄にはすべて意味があるそうなのですが、

一番に目に付くのは、左側の獅子と右側の一角獣です。

なんか似てます(笑)



これは、ロスチャイルド家の紋章と言われているものです。

ロスチャイルド家の紋章.jpg



左に獅子で右に一角獣

似ているような(笑)


紋章は欧米にしかないのだと思っていたのですが、

天皇家にも紋章があるそうで、それがこれ


天皇家の紋章(京都御所).jpg



左が一角獣で右が獅子 

左右が逆になってるのですが、かなり似てます(笑)



紋章でみると、この3つの家系は同一のところから出ているような。。

ただ、この紋章が本物かどうか、裏を取るすべがないので、

ただ面白い。としか書けないのですが(笑)



・民族のしるしを調べてみると結構面白い(笑)
 また、興味深いしるしを見つけたら、書こうと思ってます。

 
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